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急性胆のう炎

急性胆のう炎とは

典型的な症状は、食後の脂汗がでるような右あばらの下の痛みや右背部痛です。
夕食後数時間経って、就寝中に痛みが出てくることもあります。

胆のうは脂肪の消化に必要な胆汁を数十倍に濃縮して一時的に貯めておく袋です。
食事をして脂肪成分が胃から十二指腸に入ってくると胆のうを収縮させるホルモンが出て胆のうが収縮します。この作用は鋭敏で少量の牛乳を飲んでも起こります。

これにより濃い胆汁が十二指腸に出て脂肪の消化作用が始まります。
すなわち1日3回食事をすると、1日3回胆のうが収縮します。
胆石があると、この胆のうが収縮した時に胆のうの出入り口に胆石が詰まることがあり、この際に痛みが生じます。
しかし、詰まった胆石が外れると痛みが治まります。

これが、胆石発作です。
胆石が出入り口に詰まった際に、腸管からの細菌が胆のう内に入り込み菌が増殖して強い炎症をおこすと胆石性急性胆のう炎を引き起こします。この場合には強い痛みに加えて、多くの場合には発熱を伴います。

また、胆石がなくても胆泥がつまっても急性胆のう炎が起こります。
珍しいケースとして胆のうの頸部がくるっと回転して血流障害が生じて急性胆嚢炎が起こることもあります。
これは、高齢で亀背のやせた患者さんに起こることが多いようです。

治療について

血液検査および腹部レントゲン、腹部エコー検査で診断し、その重篤度を把握します。
発熱を伴う急性胆嚢炎は急速に悪化することが多々ありますので、原則緊急手術となります。

術前にはMRIを撮像して総胆管結石がないことを確認のうえ、立体的に胆道の解剖を把握して手術に備えます。
お腹に3-4か所穴をあけて腹腔鏡下胆のう摘出術を行いますが、炎症が高度の場合や、何度も炎症を繰り返している場合には、術中に開腹手術に切り替えることもあります。

治療が遅れると敗血症性ショックを起こしてICUに入室しなければならないこともあり、この場合は退院まで1か月ほどかかることもあります。

中等度までの炎症で合併症なき場合は、術後1-2日目で退院できることが多いようです。緊急手術に比べて予定手術のほうが術後合併症のリスクは低いので、まずは抗生剤で保存的に治療してから、後日に予定手術をするという戦略を立てることもあります。

また胆のう内の結石に加えて、総胆管内にも結石がある場合は、まず内視鏡下で総胆管結石をとってから、腹腔鏡下胆のう摘出術を行います。

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