お知らせ
病気のお話 ② 胆のうポリープは腹部エコーでの経過観察が必要です。
2017年02月24日
胆のうポリープが腹部超音波検査などで指摘された場合は、必ず経過観察が必要と判断されます。これはなぜでしょうか?胆のうポリープの中に小さな癌が含まれている可能性があるからです。
大きさが10 mmを超えてきますと、そのポリープの中に小さな癌が含まれている可能性は約6割あります。
さらに、胆のうは胃や大腸と比べて壁が薄いため、胆のう癌は微小癌でもリンパ節転移や腹膜転移をきたしやすい性格があります。このため、10 mm以上の大きさのポリープは手術の絶対適応となります。
反対に5 mm以下のポリープの中に小さな癌が含まれている可能性は5 %以下ですので、この場合は手術の適応はなく経過観察となります。
大きさが5-10 mmの場合は、そのポリープの形や大きくなるスピードなどを加味して経過観察をするか手術をするかを決めます。経過観察の方針となった場合は半年毎に腹部エコー検査をしていくのが一般的です。
健診などで胆のうポリープを指摘された方は、まずは当院にご相談ください。
なお、腹部エコー検査は原則、初診時とは別の日に予約検査で行います。
初診時の当日に腹部エコーをご希望のかたは、火曜日午後に設けています肝胆膵初診外来をご予約ください。
お電話 ( 06-6170-7575 )で予約を承っておりますのでよろしくお願いいたします。